黒本こと、 The Legend Begins: Harley-Davidson Motorcycles 1903-1969 [Hardcover]
久しぶりに「黒本」を持ちだしちょっと調べ事をしておりました。 この本ですら買ったのは確か1994年頃でHDから出版されて間もない時だったような記憶があります。 すっかりフチ周りが黄ばんでしまい、この本自体もヤレ感満載です。
さて、お題のKモデル、現代では、大変入手困難でして、当社の絶滅危惧車種LISTに認定されだいぶ経つ車両でございます。角型のフィンデザインを持つエンジンがマニアの心を踊らせるスポーツスター(K-Models)です。
このKモデルと一言でいっても奥が深く、52年の’52K45cu”から始まり、53年にK,KR,KRTT 54年には55cu”に排気量があがりKHとして誕生します。 同時にKR,KRTT,KHRMなどのレーサーとしての地位を確立した車種でございます。 当時1940年台後期から始まったパンヘッドFLブームから比べるとややインパクトが薄いのは否めませんが、逆にその生産台数の少なさが現代での価値観を引き上げております。 この55KHは主に54年から56年の3年間製造され、(57年には僅か90台のみ造られただけ)後の XL,XLH,XLCHへと生まれ変わってゆくのです。
55KH 製造台数の推移
54年 1579台
55年 616台
56年 539台
57年 90台
合計 2824台
前置きが長くなりましたが・・・パラパラめくっていて目に入った当時のディーラー用価格表の写しです。
この中には当時の小売価格も載っています。 KR$900.00- KRTT$900.00- KH $925.00-。
今なら何台でも買えんなぁ・・・などと訳の判らん妄想が頭を巡るのは私だけでは無いのではないでしょうか。
知人にもKモデル所有の方は数名おられますが、ケースが割れてオイルが噴き出そうが2824分の1の価値として大事にされております。
ご興味がある方で懐にも気持ちにも余裕をお持ちなら、本気の捜索願いを頂ければ捜索代行いたします。
参照文献 :The Legend Begins: Harley-Davidson Motorcycles 1903-1969