- Absorb
- Bison
- Classic 48
- CM撮影
- Dirt Track
- DYNA
- DYNO DATA
- E-Shovel
- EVO124cu"
- Frisco
- FUEL-INJECTION
- Hotrod
- KICK BACK MEETING
- Knuckle
- LA (USA)
- Long Fork
- M8 (Milwaukee Eight )
- Movie (動画)
- Pan
- Powder Coat
- Racing (レース)
- Rodeo Run (ツーリング)
- S&S
- SEVENTEEN MOTOR(映画)
- Shovel
- Sportster
- Standard
- Swedish
- TOOL
- Touring Model
- Twin-Cam
- Vibes
- XR1000
- イベント
- エンジン載替
- オフィシャルグッズ
- お知らせ
- カスタム製作
- キャンペーン
- サイドバルブ
- スタッフダイアリー
- ダートトラック
- デアゴスティーニ
- ハーレー雑誌
- ヒルクライム
- ペイント
- メンテナンス
- ロデオの日常
- 中古車
- 懐かしの
- 新製品/商品紹介
- 海外情報
- 独り言
- 車両情報
Tag Archives: ロッカークラッチ
ハンドシフトとフットクラッチについて
ロデオモーターサイクルの標準 ギヤ シフター は、 足で行うフットシフトチェンジ と ハンド クラッチです。 ジョッキーハンドシフト (*以下 ジョッキーシフト) については、多くご質問を頂きますので今回メリット、デメリットなどご案内してみます。
WEBやカタログ掲載車両には、 「ジョッキーシフト」、 「ロッカーフットクラッチ」、 「タンクサイド ハンドシフト」、 「スーサイド フットクラッチ」 などを組み合わた車両が存在します。 ハンド シフトでは、左手でクラッチ操作は出来ないので、フットクラッチを同時に組み込む事になりますが、主にロッカークラッチ とスーサイドクラッチ の2種類あり、リンケージの構造やペグの位置により幾つかスペックの違いが存在します。
① ロッカークラッチ (フットクラッチ)
クラッチが切れた状態をHOLDする機能がある
②スーサイドクラッチ (フットクラッチ)
HOLD機能が無い為、停止時にニュートラルへ入らないと左足がクラッチから離せない。
③ ジョッキーシフト (ハンドシフト)
ジョッキーが馬にムチするようなスタイルからそう呼ばれている。 手でアームを前後に操作してギヤを変える。
④タンクサイド シフト (ハンドシフト)
ミッションのラッチェットからリンケージを介してタンクの横までアームを伸ばしてある構造、手で操作する。
これら、旧車には外せないアイテムと感じてる方も多いと思います。
普段からハンドクラッチに慣れたユーザーは、足でクラッチ操作を行うフットクラッチに即座に慣れるということはほとんどありません。 今まで無意識に行っていた手足の操作を逆でする訳ですから、スタート時のクラッチミート、ギヤシフトなどの基本操作がスムーズに出来ず、最初は苦労しながら乗ることになります。 とは言え、しばらくすればなんとか皆さん乗れるようにはなってきます。
そこで、操作上の問題としてよくある事例を上げてみます。
まず、シフター側では、シフトダウン時には車速とエンジン回転が合わせられずスムーズなシフトダウンが出来ない。 特に3速から2速、次に2速から1速です。 加えて、クラッチを切るタイミングが合っておらず、半クラ状態で無理やりギヤを飛び込ませる。 ガラガラガラ・・・ガギッ! のパターンです。 また、何速ギヤなのか解らずニュートラルに入れられない。 などがあります。
クラッチ側では、無意識にペダルに足 (爪先) を載せたまま走行してしまうという人が少ながらずおります。 このポジションには大きな問題があり、 いわゆる 「半クラ乗り」 を引き起こす原因の一つとして挙げられます。 本来、フット クラッチ車両は、クラッチ操作をする時以外、クラッチペダルから足を必ず離して乗る必要があります。 しかし、エンストやエンジンストールを心配する余り、少しでも早くクラッチ操作をしたい。 という意識の現れからそのポジションになってしまうのでないかと想像しています。
弊社では初めてフットクラッチに乗るユーザーの場合、フットクラッチペダルの遊びを多めに確保しています。 これは 「半クラ乗り」 を構造的に制御できる限られた対応のセッティングです。 実際このセッティングで多くの初期トラブルが激減します。 またスニーカー、ブーツなど異なる靴底の厚さがペダル位置へ与える影響を避けられるメリットもあります。 確実に乗れる様になるまでフットクラッチの調整は十分注意しながら、特にクラッチをタイトに調整した場合、つま先が少し触れているだけで 「半クラ」 状態になります。 そこに気づかず走行を続ければ、クラッチトラクションがおかしくなりシフト時にはトランスミッション内のシフターギヤにまで影響を及ぼす事になって来ます。
ハンドクラッチと同じような繊細な操作が足で出来るまでにはしばらく経験が必要だと思います。 まずは安全なフィールドで確実なフットクラッチ ワークが出来るまで十分な練習をお願いします。 パニック状態でノークラッチ、半クラッチでシフトダウンするような事が起きないよう経験値を十分に上げてください。 「半クラ スタート ダッシュ」 「半クラッチ シフト」 「ノークラッチ シフト」 などクラッチ、ミッションが耐えられる負荷ではありません。
以下、フットクラッチでスローアウトベアリングを踏み破ったり、フットペダルを踏み折る。 またクラッチ板が異常な偏摩耗を起こしている。 などのトラブル 事例です。 皆様、この機会に今一度ライディングスタイルをご確認頂けたら幸いです。
※フットクラッチでバイクを壊す事はあまりカッこいい事ではありませんので、お借りした車両写真の皆様とは関係ありませんのでご承知ください。 スペック例としてご協力頂いた写真の皆様ありがとうございました。