Tag Archives: カム交換

ツインカム ギヤ化に伴うギヤのクリアランス測定。 バックラッシュとは?

ツインカムエンジンをギヤ化をする場合、問題となるドライブギヤの適正クリアランスというものがあります。 S&Sの場合、最低値は0.0005″~0.001″と定められており、 このクリアランスは、前後サイズを含め5種類ラインアップされているピニオンギヤのサイズで適正クリアランスへ調整します。

この適正クリアランスは少なすぎても大きすぎても、ギヤのノイズ 、すなわち バックラッシュ(Backlash) の原因となりますので適正な設備で測定しながら作業を進める必要があります。

こちらはギヤ化する前のカムテンショナーの摩耗状態、奥のセカンダリーは樹脂がなくなりチェーンと受けの金属が接触していて破断寸前でした。 走行距離は4万キロ弱です。

以下はギヤ化用のS&S 509Gカム と チェーン駆動のノーマルカム

ギヤ化に伴い、各ベアリングも新品に圧入して交換していきます。

今回の様に、ギヤ化することで今後 カムテンショナー交換という作業がなくなりますのでメリットもありますが、このバックラッシュ (ギヤ鳴きのノイズ音 ) はデメリットとなり得ます。  クランク シャフトの振れが大きすぎる腰下(クランク)ではこのバックラッシュ クリアランスが適正値へ収まりませんのでギヤ化は止めておいた方がよいでしょう。  今回はギリギリ適正値内に収まり、ノイズも出ませんでした。 スロットルを開けた時のダイレクト感はギヤ化の恩恵です!

 

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M8 カム交換の作業を紹介します。 どのタイミングでカムを導入します?

以前からご案内しております、M8 (ミルウォーキーエイト)のカム交換。 もはや、M8所有のオーナーにはデフォルト的なアップデートとなっておりますが、どのタイミングでカム交換をしたらいいか悩みどころかと思います。

費用的にどのタイミングがベストか?

M8(ミルウォーキーエイト)は、以前のEVO,TWIN-CAMと比べ低費用で高出力が得られます。 その一つがカム交換と言えますが、インジェクション車両でもハイカムを導入すれば当然、再セッティングが必要となります。 すなわち燃調が必要となる訳ですが、ここで、予算的にメリットがあるタイミングというのは、初めてインジェクションチューニングを行うタイミングです。

デバイス導入、マフラー交換でチューニングが必要となりますので、その時、同時にカムも交換できれば1度にセッティングを行う事が可能となります。 せっかく、燃調をする機会があるのに、後でカムを導入するとなると、この燃調費用(7万~10万)が再び必要となってしまいます。 もしご予算に余裕があれば、このM8は特に最初のチューニング作業と同時にカム交換をするのがオススメです。

今まで高出力を得る為には、排気量アップに加えハイカムを組み込み、ほぼ間違いなくヘッドワークと言われる燃焼室の加工も必要でした。 このミルウォーキーエイトは無加工のままカム本体の交換だけで100hp以上を得られるというパワーを秘めています。 またトルクカムの導入ではより鼓動感があるエンジンフィーリングを楽しむことが出来ます。

ミルウォーキーエイトも発売され数年経ちました。 もしまだノーマルのM8に乗っているなら、そろそろこの世界を味わってもいい時期ではありませんか?

トルクカム
パワーカム

それぞれ特性の違いもありますので詳しくはお気軽にお問合せください。

———– カム導入の予算目安———–
インジェクションチューニング+15万円~
—————- 内容 ——————-
S&S カム交換
S&S タペットカフス交換
S&S 強化インナーベアリング交換
油脂等
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カムの種類等々、使用する部品により費用は異なります。

※ 現在、S&Sでは高出力を狙う場合、カムプレート& オイルポンプのアップデートを推奨しております。

それでは、弊社で行われている作業模様もご紹介いたします。

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